お隣りのイスラーム 日本に暮らすムスリムに会いにいく

日本在住のムスリムイスラム教徒)にインタビューした連載をまとめたもの。

西アジア、東南アジア、アフリカなど、様々な国・地域出身のムスリムの方から、これまた様々な話を聞いている。

 

読み終わってまず思ったのが、みんな波乱万丈な人生を歩んでいるなあ、ということ。

本書の最後のインタビュー対象のご夫婦の印象が強かっただけかもしれないけれど、私自身の半生にはこんな荒波はまだない。

 

イスラム教について、またその戒律についての考え方に、個人差なのかお国柄なのかはわからないが、違いを感じられることが興味深かった。

一日五回のお祈り、毎週モスクに行く。今までの自分の認識はそんな風だったが、よく考えなくてもみんなができることではないよな。

イスラム教について以外でもそうだが、自身に接点がないと、それについて考えることをしない。

普段の情報収集の方向性が偏っていることを感じる。

別にあらゆる情報を網羅したいとも思わないし、好きなことばっかり考えていたいと思っているけれど、たまには違うほうを向いてみるのも良いか。

 

本書で紹介されるムスリムの方が、みんな何だか楽しそうで嬉しい。

楽しく生きてる人の話を読むのは楽しい。

 

お隣りのイスラーム――日本に暮らすムスリムに会いにいく

お隣りのイスラーム――日本に暮らすムスリムに会いにいく